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 鳥取県米子市で2009年にホテル支配人の男性に暴行を加えて約43万円を奪い、その後死亡させたとして強盗殺人罪などに問われた同ホテルの元店長、石田美実(よしみ)被告(61)の差し戻し審判決が24日、広島高裁であった。多和田隆史裁判長は「強盗殺人に及んだことが優に認められる。原判決には明らかな事実の誤認がある」などと述べ、同罪は適用できないとした一審判決を破棄し、審理を鳥取地裁に差し戻した。

 16年7月の一審・鳥取地裁は裁判員裁判で、突発的な犯行で強盗殺人罪は成立しないが、事件後に大量の千円札を預金口座に入金している状況などから、殺人と窃盗の罪が適用できるとして懲役18年を言い渡した。17年3月に二審・広島高裁松江支部は証拠が不十分として無罪としたが、最高裁は昨年7月、「間接事実の総合評価という観点が欠けている」として破棄し、審理を差し戻していた。