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 南米ペルーで23日夜、「健康上の問題」を理由に入院していたアルベルト・フジモリ元大統領(80)が警察施設に再収監された。現地メディアなどが報じた。フジモリ氏は大統領時代の罪で禁錮25年の刑が確定し、収監された。その後、恩赦で釈放されたものの、最高裁が恩赦を取り消したため、入院して、収監を逃れていた。

 フジモリ氏は23日、収監を前に手紙をインターネット上で公開。「最後の時が近づいていると感じる」などとし、「12年間、収監された。それでは不十分だったのか。間違いないのは、歴史の審判は、私の政敵の審判よりも正しいということだ」などと記した。

 1990年から10年間大統領を務めたフジモリ氏は、軍による民間人殺害といった現職時代の罪で禁錮25年の刑が確定。警察施設に収監されていたが、健康に問題があるとして2017年12月に「人道上の理由」で恩赦を受けた。

 その後、恩赦を決めた当時のクチンスキー大統領とフジモリ氏の次男で国会議員のケンジ氏との間で、クチンスキー氏の罷免(ひめん)決議をめぐる政治的取引があったと最高裁が認定。昨年10月、恩赦は取り消され、再収監を命じられると、フジモリ氏はリマ市内の病院に入院した。

 今月、検察庁の医師団が「治療を受けながらの収監は可能」との意見書を提出。これを受け、最高裁は、刑務局に対し収監施設への移送を命じていた。フジモリ氏の主治医も退院に同意したという。(サンパウロ=岡田玄)