拡大する写真・図版春名風花さん(左)と平田オリザさん=2018年12月19日、東京・築地の朝日新聞社、伊ケ崎忍撮影

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 炎上にマウンティングにデマにヘイト。ネットには、日々鋭利な言葉があふれています。今の時代の「対話」って、どうすれば可能なのでしょうか。他人の攻撃性に直面した時、どう対処すればよいのでしょうか。コミュニケーションの専門家で劇作家の平田オリザさん(56)と、ツイッターで人気の俳優・春名風花(はるなふうか)さん(17)が語り合いました。ふたりの共通点である演劇を切り口に、ネット時代の対話の可能性と限界を考えます。

 ふたりの対談イベントは昨年末、朝日新聞東京本社で行われました。

 平田さんは、2012年に著書「わかりあえないことから」(講談社現代新書)を出版。高いコミュニケーション能力が求められる今の時代に、そもそもコミュニケーション力とは何か、本当に必要な力とはなにかをわかりやすく説く内容で、ロングセラーになっています。

拡大する写真・図版平田オリザさん(右)と春名風花さん=2018年12月19日、東京・築地の朝日新聞東京本社、伊ケ崎忍撮影

 一方、春名さんは、18年8月に絵本「いじめているきみへ」を出版しました。春名さんが12年、小学6年生の時に朝日新聞に寄稿した文章に美しいイラストをつけたものです。いじめの加害者に訴えかける内容で、10代から大人まで、幅広く支持されています。

 そんな56歳と17歳の異色対談とあって、会場には100人超が詰めかけました。

拡大する写真・図版春名風花さん(左)と平田オリザさん=朝日新聞東京本社、伊ケ崎忍撮影

     ◇

 春名「ぼくは、9歳の時にツイッターを始めました。当時好きだった漫画が規制の対象になるかもしれないというニュースがあって、それに対して意見をつぶやいたら、ばあっと燃えまして(笑)。『子どものくせに、意見するな』とか、たくさんの批判をもらいました」

 平田「それは、文字どおり『大人げない』よね(笑)」

 春名「殺害予告もありましたし、今までにいろんな修羅場をくぐりましたね」

 春名さんは高校3年生です。ツイッターのフォロワーは18万超。役者の仕事の話だけでなく、気になったニュースや社会問題についても発信してきました。一方で、何度も炎上や中傷を経験しています。

 春名「人って、自分が少数派ではないと気付いた時に攻撃性が燃え上がるんです。1対1ではなく、1対多になった時に、ばあっと炎上する」

拡大する写真・図版春名風花さん(左)と平田オリザさん=朝日新聞東京本社、伊ケ崎忍撮影

 ネットでは、中傷やデマがずっと残り続けたり、個人の情報が特定され、さらされたりという被害も相次いでいます。

 平田「新しいツールが出てくる…

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