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 カーナビ大手パイオニアの臨時株主総会が25日、東京都内であり、香港ファンド「ベアリング・プライベート・エクイティ・アジア」への身売りが賛成多数で可決された。3月にもベアリングの完全子会社になり、上場を廃止する。かつて音響・映像機器で名をはせた創業81年の名門メーカーは、外資の傘下に入って再出発をはかる。

 パイオニアはベアリングを引受先とする520億円分の新株を発行し、ベアリングからの借入金250億円分も株式に転換。残りの株式は、株主からベアリングが1株66・1円で強制的に買い取る。今後は、国内外の従業員(非正規を含む)の15%にあたる約3千人の削減や拠点の統廃合といったリストラを進める。

 パイオニアはもともと高級スピーカーで知られ、レーザーディスクや大型プラズマテレビなども他社に先駆けて投入してきた。だが、より規模の大きいメーカーに追い上げられるなどして2000年代後半から経営難が深刻化。看板事業の撤退や売却をくり返し、カーナビ事業に集中して生き残る戦略を進めてきた。

 ところが、価格競争の激化や開発費の増加などで経営が立ちゆかなくなった。昨年12月、ベアリングへの身売りを表明した。