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 英スコットランド自治政府のアレックス・サモンド前首席大臣が24日、性的暴行などの罪で地元当局に起訴された。英国メディアが一斉に報じた。スコットランド民族党(SNP)の前党首として党を強化し、独立運動を率いた人物で、地元メディアは独立推進派への影響を指摘している。

 2007年~14年までスコットランド自治政府の首席大臣を務めた。地元メディアによると、性暴力やセクハラを告発する「#MeToo」の動きのなかで、職員にセクハラ行為をしたとする訴えがあったため、自治政府が調査し、警察も調べていた。サモンド被告は裁判所の前で記者団に「全くの無実だ」と述べた。

 サモンド被告はSNP前党首として同党を拡大。14年には英政府に働きかけてスコットランド独立を問う住民投票を実現させた。巧みな演説で独立機運を高め、反対派と激しく競ったが敗北。首席大臣と党首を辞任した。その後、下院議員を務めたが、17年の総選挙で議席を失った。

 スコットランドの独立推進派に今も影響力があるとされ、英ガーディアン紙は「彼の党とその指導力に衝撃を与えるだろう」と伝えている。(ロンドン=和気真也)