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 白石市の大鷹沢小学校で、地元に伝わるあだ討ちの逸話に基づく「団七踊り」の道具が、6年生から4年生に引き継がれた。踊りで使う模造の剣となぎなた、鎖鎌などが渡され、古里を思う心も託された。

 団七踊りの由来は、約380年前にさかのぼる。宮城野、信夫の姉妹が「八枚田」という田んぼの草取りをしていた時に泥がはね、通りかかった片倉家剣術指南役の志賀団七にかかり、一緒にいた父与太郎が手討ちにされた。姉妹がその敵討ちをする物語だ。江戸時代に浄瑠璃「碁太平記白石噺(ばなし)」になり、歌舞伎でも演じられ、西日本を中心に150カ所に踊りが伝わっているとされる。

 それを知った白石市民謡民舞保存研究会が、1970年代前半に和歌山県の指導者から踊りを教わり、大鷹沢小にも指導。85年に「団七踊り」が始まり、今年で35年目を迎える。昨年の八枚田の田植えでも水田わきで披露した。

 引き継ぎは24日にあり、6年生からはかまなどを着せてもらった4年生が、早速、5年生とともに踊りを披露。同研究会の大庭定男さん(77)は「白石で眠っていた踊りをよみがえらせることができた。ずっと続いてほしい」と願った。6年の遠藤将さん(12)も「私たちが2年前に引き継いだ踊りと伝統。これからも大事にしていってほしい」と後輩を励ました。(伊藤政明)