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 来月開催される「長崎ランタンフェスティバル」の会場の一つ、長崎福建会館(長崎市館内町)の修復工事が終わり、25日に現地で竣工(しゅんこう)式があった。会館の陳東華(ちんとうか)理事長はあいさつで「歴史ある建物を次の世代にバトンタッチできる」と喜びを語った。

 工事では、ランタンフェスティバルの「媽祖(まそ)行列」に登場する航海安全の神・媽祖をまつる天后(てんこう)堂が修復された。老朽化して反り返っていた軒先は地面と水平に直され、内部の柱なども鮮やかな朱色に塗り直した。修復には、市の補助金なども含め約1億円かかったという。

 陳理事長は「120年前の姿が再現されたので、多くの人に見てもらいたい」と話した。工事は昨年11月に終わっていたが、ランタンフェスティバル前に広く知ってもらおうと、この日竣工式を開いた。

 福建会館は1868年に「八閩(はちびん)会館」として発足した。約30年後に改築、「福建会館」と改称した。華僑の祭事を催すほか、貿易などを通じて地域の人との交流の場になっていた。2000年には、市の有形文化財に指定されている。(弓長理佳)