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靴の裏全体で踏みしめる

 寒さが厳しくなるこれから、雪国以外でも雪が降り、積もることがあります。慣れない雪でも転ばず歩くコツを、雪道での歩行者転倒事故防止の啓発をしている「ウインターライフ推進協議会」(札幌市)の金田安弘さんに聞きました。

 開口一番、金田さんは「滑るんじゃないか、転ばないようにしようという意識を持つことが一番大切です」。慣れているはずの札幌でも、シーズン当初で警戒意識が薄い12月は、最も転倒事故が起きやすいのだという。

 滑る雪道ではふだんと歩き方を変える必要がある。基本はべた足。「靴の裏全体で踏みしめるように、地面にスタンプを押すような感覚です」。ひざはまっすぐ伸ばさず少し曲げ気味、歩幅は広げず、地面にかかとから足をつけないようにする。つまり、活動的なウォーキングとは正反対の足運び。時間に余裕を持って行動するのも重要。急ぐと、ついつい注意がおろそかになりがちだ。

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 裏がつるっとして凹凸のない靴はNG。靴底に深い溝があり、軟らかいゴム底など柔軟性に富んだ材質のものがよい。「トレッキングシューズのように頑丈で硬い靴底のタイプだと、かえってでこぼこした積雪面に密着できず、安定性に欠けることがあります」と金田さん。自分の手持ちの靴の中で、条件を満たすものを見極めておこう。

 「着脱可能な靴用のアタッチメントを用意しておくのもいい。千~2千円程度でネットでも買えます」。金具などがついていて、ゴムバンドなどで靴底に固定する。

 手にはなるべく荷物を持たず、手袋をはめてポケットには入れない。携帯電話やスマホに夢中になるなど何かに気を取られていると、足元への注意が散漫になる。

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 街の中でも、特に滑りやすい場所がある。駅の周辺は人通りが多く、雪が踏み固められてツルツルになりやすい。地下街からの出入り口付近、バスやタクシーの乗り場も同様。横断歩道は渡り始めと渡り終わりの部分に段差があり、つまずいたり滑ったりしやすい。

 降雪から数日が経ってもビルの谷間の日陰や大通り裏の路地などは、雪がカチカチになって残りやすい。歩道橋の上は、地面と離れていて温度変化が激しい。普通の道は雪が溶けているのに、ここは凍っていることも。「屋内でもタイル張りの地下街や建物の中などは注意を。靴についた雪が溶けて水になり、その水がタイルの上で膜状になって滑るもとになります」

(2014年1月11日朝刊の記事を再構成、肩書は掲載当時)(大村美香)

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