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 通常国会の召集を前に、立憲民主党と国民民主党の対立が先鋭化している。立憲は国民の所属議員を引き抜くなど、今後の候補者調整への影響は必至だ。夏の参院選に向けて協力しなければならないのに、他の野党から懸念する声があがる。

 立憲は25日、国民が昨年6月に次期衆院選広島3区の公認候補に内定した元東京都議の塩村文夏(あやか)氏を夏の参院選東京選挙区(改選数6)の公認候補として擁立すると発表。立憲幹部と国会内で記者会見した塩村氏は「政策は立憲にとても近いので決めた」と述べた。

 これに先立ち、インフルエンザで療養中の藤田幸久参院議員は24日に秘書を通じて国民に離党届を、立憲に入党届をそれぞれ提出した。藤田氏は参院選茨城選挙区(改選数2)で国民の公認が内定している。

 国民側が藤田氏の離党届の受理を拒んだため、25日中の「移籍」は実現しなかった。立憲の蓮舫副代表は同日、急きょ記者団を集め、「離党届を受け取らないというのは私たちの政党文化と違う。ちょっと想像もしていなかった事態だ」と批判した。

 国民から立憲への移籍が相次ぐ背景には、支持率が1%と低迷する国民では夏の参院選で当選が見込めないという懸念が根強いからだ。関係者によると、立憲側はそうした国民の苦境を口説き文句に、水面下で国民からの引き抜き工作を繰り返してきたという。

 国民は小沢一郎氏率いる自由党と24日に統一会派を組み、参院では27人になった。いったんは昨年の臨時国会前に立憲に奪われた野党第1会派の座を取り戻したが、同じ日に立憲が社民と参院で統一会派を結成。藤田氏の移籍が正式に決まれば、第2会派に逆戻りする。立憲の枝野幸男代表は「永田町の数合わせにはくみしない」と野党再編に否定的な立場だったが、参院では方針を転換した。

 小沢氏は25日、「数合わせはダメだと言っていたのに片方だけ(で統一会派を組む)というのは、ちょっと私にはわからない」と立憲を暗に批判した。

 参院での野党第1会派をめぐる立憲と国民の対立に対し、他の野党からは批判が強まっている。日本維新の会の馬場伸幸幹事長は25日夜のBS番組で「どちらが第1会派をとるかにご執心されていて、我々も横で見ていてあまりにもお粗末な争いだなと思いますね」と苦言を呈した。

 こうした批判をよそに、国民の玉木雄一郎代表は小沢氏に秋波を送る。同日にWEB番組で小沢氏と対談した玉木氏は、小沢氏が得意とする山間部から人心をつかむ「川上作戦」と呼ばれる選挙戦術に触れ、「ミカン箱の上に2人で立って演説したい。受けてもらえるか」と早速呼びかけた。(寺本大蔵、中崎太郎)

■塩村氏「不条理なことにぶつか…

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