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 全日空の40代の男性副操縦士(当時)が2014年5月、乗務前のアルコール検査を別の操縦士に受けさせていたことがわかった。当直の責任者が不正に気づいて乗務を交代させ、便は30分遅れで出発した。

 不正があったのは14年5月10日、羽田発上海行きの便。副操縦士は検査で同社の基準(呼気1リットルあたり0・1ミリグラム)を超えるアルコールが検出されたため、別の30代の男性操縦士に頼んで再検査を受けさせた。全日空は当時、副操縦士を出勤停止1カ月、代わりに検査を受けた操縦士を訓戒の処分にした。

 全日空はこれまで公表しなかった理由について、副操縦士が不正発覚後も検査を続け、出発50分前に4回目で基準をクリアしたため「飲酒事案と判断していなかった」と説明している。

 飲酒検査の替え玉は日本航空も今月、17年12月の事案について公表していた。全日空はこれを受けて今月11日、国土交通省に今回の事案を報告したという。(贄川俊