三重)はしか集団感染 3週間経っても「予断許さず」
中川史 小林裕子
津市内での宗教団体の研修会がきっかけに広がったはしか(麻疹)の集団感染は、沈静化の兆しが見えない。研修会の参加者から、その家族、さらに接触者にも拡大。最初の感染確認から3週間になるが、県は「予断を許さない状態」と注意を呼びかけている。
団体は昨年12月23~30日に研修会を開き、10~30代の男女計49人が参加した。県内在住の参加者から初めて感染が確認された1月7日から連日、患者が増え、15日までに県内の参加者29人のうち24人が罹患(りかん)。
16日からは参加者の家族のほか、医療機関や学校で接触した人にも広がり、27日までに県内で44人に。県外の参加者からも広がり、名古屋市や岐阜県などで計12人が感染したという。患者の1人は、大阪市の「京セラドーム大阪」で6日にあったアイドルグループ「AKB48」の握手会に参加していた。
研修会参加者の罹患率が高か…