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 「与野党対決」の構図で事実上の一騎打ちとなった山梨県知事選。投開票された27日、当選した前衆院議員の長崎幸太郎氏(50)=自民、公明推薦=は県政にかける思いを語り、敗れた現職の後藤斎氏(61)=立憲、国民推薦=は多くを語らず、対照的な姿を見せた。

 当選確実となり、万歳をした長崎氏は直後の27日深夜、父が危篤という知らせを受け、急きょ東京の病院へ向かった。がんで闘病中だったといい、28日未明ごろ亡くなったという。

 長崎氏は取材に対し、「理解できたかはわからないが、当選の報告をすることができた」と悲しみをかみしめるように話した。29日は県庁で当選証書を受け取る予定だったが、喪主としての準備で出席できない可能性がある。

 長崎氏の父は東京で布の卸売業を営んでいた。長崎氏が小学4年生のころ、レストランに入った際、父から「ここはお金持ちが来るところだからね」と言われたという体験談は、子ども心に経済格差を感じ、政治家を志す動機として長崎氏がたびたび語っていた。

後藤氏、県庁に姿見せず

 再選を果たせず、1期4年で知事の任期を終えることになった後藤氏は28日、公務がなく県庁に姿を見せなかった。甲府市中小河原1丁目の選対事務所では、支援者らが朝から事務所の撤去作業に追われた。後援会関係者は、後藤氏について「きょうはお休み。あいさつ回りは後日になる」と言葉少なに話した。