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 「ダイヤモンドが、子どもたちを不幸にする現実があるのではないか」。ジャーナリストの後藤健二さんは、ダイヤの産地であるアフリカの紛争を取材し、著書の中でそう問いかけていた。過激派組織「イスラム国」(IS)による日本人人質事件で、後藤さんの殺害映像が公開されてから4年。後藤さんと縁のあった人たちが、彼が残した問いに答えようとしている。

 昨年12月、中央アフリカ共和国。ダイヤモンドの鉱山がある西部のまちを、宝飾デザイナーの高津央(こうづなかば)さん(57)と写真家の青木弘さん(42)が訪れた。約1カ月かけて地元政府や警察、鉱山関係者らを訪ねて回った。

 高津さんが後藤さんと知り合ったのは10年ほど前だ。後藤さんが撮った映像を、グラフィックデザイナーとして活動していた高津さんがデジタル加工して「アート作品」にする活動を始めた。紛争地の現実を、より多くの人に知ってもらいたい。そう考える後藤さんの提案だった。

 だが2014年10月、後藤さんはシリアで行方不明になった。15年2月1日、ネット上に後藤さん殺害の映像が公開された。

 事件から2年後。高津さんは青…

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