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 2月1日から、東京と神奈川で私立中学の入試が始まる。この数年は受験生が増加傾向にあるが、大学入試改革の影響などもあり、今年はさらに増えるとみられている。

 大手進学塾・サピックスの広野雅明・教育事業本部長(51)は「今年の首都圏の中学受験者数は確実に増える」と分析する。

 森上教育研究所のまとめによると、昨年の2月1日午前に、東京と神奈川で私立中学校の入試を受けたのは約3万8千人。首都圏の1都3県の公立小に在籍していた6年生の約14%にあたる数字だ。受験者数は08年のリーマン・ショックから8年連続で減少していたが、2016年から上昇に転じ、3年連続の増加となった。

 今年は1都3県の公立小の6年生が昨年より約3・5%増えているため、母数が多い。大手塾の模試を受けた小6は数%増えており、1月から中学入試が本格的に始まった埼玉、千葉でも志願者が増えている私立中が目立つという。

 ただ、受験者増が見込まれる理由は人口増だけではない。受験関係者が注目するのは、大学入試改革だ。20年度から大学入試センター試験の後継として「大学入学共通テスト」が始まるが、24年度には高校の教科再編に合わせてテストも見直され、記述式問題なども増える予定だ。この春、中学に入学する子どもたちが大学受験をする年にあたる。

 受験に詳しい、安田教育研究所の安田理代表(73)は、私立中学の受験者が増加に転じた時期と、大学入試改革の構想が出たタイミングが重なる、と指摘する。「高校3年間の勉強だけでは、思考力などを問う新テストに対応しにくいという見方が広がり、私立中高一貫校の人気が高まっている」と話す。

東京に住んで感じた「私立中学校の存在」

 私立中学受験を後押ししているのは、大学入試改革だけではない。

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