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 ケンタッキー・フライド・チキンの創業者カーネル・サンダースが生み出した味を受け継ぎ、全国の店に伝えて回る職人がいます。

日本KFCの「ORマイスター」笠原一樹さん(45)

 店頭にある像でおなじみの「ケンタッキー・フライド・チキン」の創業者、カーネル・サンダース。彼が米国南部で1939年に完成させたフライドチキン「オリジナル・レサピー・チキン(OR)」の味を受け継ぐ「ORマイスター」として、全国の店舗に調理のポイントやカーネルの思いを伝えて回っている。

 ORマイスターは日本独自の制度で、2013年に創設された。全国の約6千人がオリジナルチキンを調理できる資格を持つが、社内試験の成績によってC~Sまでの4ランクに分けられる。筆記試験と実技試験で満点を取らないと得られない最高ランクの「S」は60人だけ。その中で、従業員の教育ができる資格をもつ店長から選ばれ、今は2人しかいない。店長の時は1日200本ほど、マイスターになってからは1日70本ほどのフライドチキンを調理してきて、これまでの調理数は88万本ほどに上る。

秘伝のスパイス、白いスーツ姿で

 カーネルのトレードマークの白いスーツを身にまとい、1年間に約100店を訪ねる。まずは、店長や従業員に普段の調理風景を見せてもらう。鶏肉の品質確認から始まり、タマゴとミルクに漬ける「下ごしらえ」、11種類のスパイスとハーブをまぶす「粉つけ」、185度に達する圧力釜での調理まで、約20工程を点検する。

 次に、自らやってみせることが…

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