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 英国の欧州連合(EU)からの離脱をめぐる英議会下院の採決を受け、日本時間30日早朝の外国為替市場では英通貨ポンドが売られた。メイ政権がEU側と合意したEU離脱協定案の一部を変更すれば議会が支持する考えを示した動議が可決、その一方で「合意なき離脱」を避けるために離脱延期を迫る動議は否決され、先行きへの警戒感が強まった。

 ポンドは、対ドルで採決前の1ポンド=1・31ドル台後半から、一時1・30ドル台後半に下落。対円でも1ポンド=143円台後半から、一時1ポンド=142円台後半に下げた。

 協定案の変更に向け、メイ政権とEU側が再交渉に入れるかどうかも不透明で、市場では「(合意なき離脱回避に向け)大きな変化をもたらすものにはならない」(ロンドンの証券会社のアナリスト)との受け止めが出ている。(寺西和男)