[PR]

 大阪市営地下鉄(現・大阪メトロ)の50代の男性運転士2人が、ひげを理由に人事評価を下げられたことを不当として市に賠償などを求めた訴訟で、大阪市は30日、市に慰謝料など計44万円の支払いを命じた大阪地裁判決を不服として大阪高裁に控訴した。

 16日の判決は、ひげをそるよう求めた市交通局の「身だしなみ基準」は任意の協力を求める趣旨なのに、上司が人事処分を示唆してひげをそるよう指導したり、人事評価でひげを主要な減点要素としたりしたことは趣旨を逸脱して違法だと指摘した。

 一方、大阪市の吉村洋文市長は判決をめぐり、「身だしなみ基準を定め、そのルール自体が合法なのに、守らなくていいなんて理屈通らない」などとツイッターに書き込み、控訴する意向を表明していた。吉村氏は30日、報道陣に「使用者としての裁量の範囲内だ。その点について判断してもらいたい」と語った。(畑宗太郎)