[PR]

 各地の学校で、「がん」について教える取り組みが増えている。改訂された学習指導要領に盛り込まれているためだ。文部科学省は、医療者やがん経験者ら外部講師の活用を推奨するが、学校にとっては、人選や時間の確保、費用などが壁となり、なかなか進まないようだ。

 「知識も大事ですが、経験者として伝えたいのは命のこと。ただ、講演とは違い、学ぶ主体は子どもたち。先生と連携して心に残る授業を心がけています」

 昨年11月、NPO法人「がんサポートかごしま」理事長で乳がん経験者の三好綾さん(43)が、学校で語る活動について横浜市で報告した。聴き入ったのは、神奈川県内のがん経験者や県の担当者ら。県立がんセンター臨床研究所が開いた、先進事例から学ぶセミナーだ。

 同法人メンバーは2010年から「いのちの授業」の講師として、鹿児島県内の学校を訪れてきた。がん教育の広がりとともに依頼は年々増加、今年度はメンバー8人が小学校~高校計95校を訪問。県外の教育委員会から「実践を知りたい」「授業をしてほしい」といった連絡が増えている。

 重視する点は「質」だ。

 がん経験者の語り手は事前に講座を受け、授業の流れや話す上での注意点などを学ぶ。がんの基礎知識は教師に資料を渡して事前に授業をしてもらい、子どもからの質問も募っておく。

 授業当日はその質問に答えながら病気の経緯や気持ちを話す。治る人もそうでない人もいる点や、先に逝った人の言葉と共に、命と向き合いながら仲間を作り、希望を持って生きていることを伝える。子どもが抱える様々な苦しさを念頭に「つらい気持ちを信頼できる人に話してね」「あなたのままでいいんだよ」「生きているだけですごい」などと語りかける。補佐役のメンバーも同行し、改善点を話し合う。

 「親族が闘病中」「死別経験が…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら