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 造幣局から盗まれて質入れされた金塊の所有権が、同局にあるか、質屋にあるかが争われた訴訟の判決が1日、さいたま地裁であり、石垣陽介裁判長は造幣局の所有権を認める判決を言い渡した。

 判決によると、2016年に造幣局職員だった男=窃盗などの罪で有罪判決=が造幣東京博物館(当時)から金塊を持ち出し、県内の質店に質入れした。同局は17年、盗難から2年以内の盗品は返還を求められる民法の「回復請求権」に基づき提訴したが、質屋側は職員が金塊を持ち出した行為は「業務上横領罪か詐欺罪にあたる」と主張。盗品に当たらず、回復請求権はないとして争っていた。

 判決は「元職員はうその理由で金塊を持ち出している」として盗品と認め、造幣局に回復請求権があると判断した。同局は「主張が認められたと考える」とコメントした。(高絢実)

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