拡大する写真・図版 前半、カタールのアリ(左端)は先制のオーバーヘッドシュートを決める。右隣は吉田、右端は塩谷=伊藤進之介撮影

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(1日、サッカーアジア杯決勝、カタール3―1日本)

 主将のDF吉田が、ピッチの上で何度も首をかしげる。FW大迫が顔をしかめた。今大会7試合目にして、日本は初めて2点のリードを許した。

 1失点目が、衝撃的だった。

 前半12分、相手のエースFWアリが、日本ゴールに背を向けたままオーバーヘッドシュートを放つ。ピッチを跳ねた球は、横っ跳びしたGK権田をあざ笑うようにゴールネットを揺らした。

 「相手のFWはシュートがうまい。本当に警戒しなければいけない」と話していたDF長友。心構えが早々に打ち砕かれ、日本の選手たちは、目に見えて動揺した。守備のマークがあやふやになり、人数は足りているのに寄せきれない。前半27分に喫した2失点目は、そんな状況で許したミドルシュートだった。

 森保監督が就任してから堂安や冨安といった若手が積極的に起用され、無敗を続けてきた日本。その前に立ちはだかったカタールは、2022年のワールドカップ開催国。大会を見据えた長期にわたる強化の成果をみせた。日本だけが成長しているわけではない。忘れがちな現実を、思い知らされる一戦となった。