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 学校が安全な場所であるためには何が必要なのか。かつて起きた児童殺傷事件を経験した教員や遺族らが、現役の教員や学生に教訓を伝えている。今春からは、全国の大学や短大などの教職課程で、学校安全を学ぶことが必修化される。

 「これが事件当時の小学校です」。昨年11月、大阪教育大の天王寺キャンパス。佐々木靖さん(57)は大教大付属池田小学校(大阪府池田市)の見取り図を机上に広げた。

 2001年6月8日、包丁を隠し持った男が、開いていた門から侵入。四つの教室と中庭で児童や教諭を襲い、1、2年生8人が死亡、児童13人と教諭2人が負傷した。このとき、佐々木さんは5年生の担任として現場にいた。現在は付属池田小の校長を務める。

 この日は専門職大学院の教授として、現役教員らに学校安全と危機管理の講義をした。事件前に体育館横で男とすれ違った教諭は、声をかけなかった▽自分のクラスを避難誘導した教諭は、途中の教室に児童がいたのに声をかけず、その後、この教室で児童が殺害された――。犯人や教員の動きを説明しながら、「自分だったらどうしますか」と受講生に問いかけた。

 「ある教室では、席替え中に包…

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