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 トヨタ自動車は4日、「JPN(ジャパン) TAXI」を改良し、車いす利用者が乗り込みやすくすると発表した。タクシー運転手や車いす利用者からスロープ設置に時間がかかるとの不満が上がっていた。3月から改良した車両を販売する。

 東京五輪・パラリンピック開催を見据え、2017年10月に売り出した。車いすに乗ったまま乗車でき、18年末までに1万598台を販売した。しかし、車いすで利用する際、3枚折りのスロープを組み立てるのに手間取り、車内で車いすを固定することも難しい。「車いすで利用する場合、出発準備が整うまでに15分かかる」との声もあって、昨年11月には改善を求める約1万2千人分の署名がトヨタに届いた。

 開発したトヨタの粥川宏チーフエンジニアは「10分で(乗車作業が)できると言って発売したが考えが甘かった。作業が多すぎてドライバーが覚えられず反省している」。開発段階でタクシー運転手に使用感を確かめることはなかったという。

 スロープは3枚折りを2枚折りに変え、車体に楽に付けられるようにした。車いすの固定も簡単にした。慣れれば作業時間は3分に短縮できるという。販売済みの車両は、スロープを取り換えるなどして対応する。

 車いす利用者で、署名を提出した名古屋市中区社会福祉協議会の中村仁理事(67)は「乗ってみないと何とも言えない。改良されたタクシーが出回り始めたら一度乗ってみようと思う」と話した。(細見るい)