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 東京ミッドタウン日比谷で3日、「がんと言われても動揺しない社会へ」と題したトークイベント「CancerX(キャンサーエックス)サミット2019」が開かれた。がんを巡り、情報との付き合い方、未来への展望、暮らしやすいコミュニティー、就労など、様々なテーマで発表や討論があった。

 がん経験者や家族、医療者らが有志で作る団体「CancerX」が企画し、650人が参加した。異なる立場や業界が協働し、社会的課題を解決しながら価値を高め合う「コレクティブ・インパクト」の概念が念頭にあるという。

 米国の医師で2度のがんを経験した上野直人さんは「移植医でもあり専門家だが、動揺した。社会や世の中とのつながりが重要と感じた。がんを生活の中心に持ってきたり、やってきた他のことを犠牲にしたりしない方が良い」と語った。

 6年前に胃がんの手術を受けたファミリーマートの沢田貴司社長は「経営と同じで先のことが見えないと不安になっちゃう。それを正しく見せてあげられる人を増やすのが大事。地域でどれだけ貢献ができるか。検査や寄付など、コンビニでできることもあると思う。まずはファミマで働く20万人の共感が大事」と話した。

 自民党厚生労働部会長でもある小泉進次郎・衆院議員は、おばの告知時に自分が動揺した経験を紹介し、「がん検診率を50%に上げたい。がん経験のある政治家もいる。一緒に何ができるか考える場を作りたい」と語った。

 団体の発起人で元日本テレビ記者の乳がん経験者、鈴木美穂さんは「今日は官民などの立場や領域を越えて協力し、多くの課題解決を目指すキックオフ。多くの人の力を結集して未来に向かいたい」と話した。(上野創)