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 世界遺産・吉野山(奈良県吉野町)の金峯山寺で3日、追われてきた鬼たちを修験道の祖・役行者(えんのぎょうじゃ)が説く仏法で改心させる伝統の節分会があった。寒さが緩んで穏やかな日和になり、多くの参拝客が訪れた。

 豆まきに先立ち、国宝の蔵王堂内で「鬼の調伏式」が営まれた。赤、緑、黒の色の鬼役6人が輪になって踊る。ほら貝の音が響き、五條良知管長が「福は内、福は内。鬼も内」と唱えると、周りの行者たちが鬼に一斉に豆が浴びせた。鬼たちは床に次々とユーモラスなしぐさでひれ伏した。

 京都市の会社員竹田彩葉さん(29)は一帯で開催中の「鬼フェスin吉野山」に友人と1泊2日で訪れた。「鬼を迎え入れ、共存するのが変わってる。桜の季節前の魅力的な行事ですね」と話した。(福田純也)