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 マドゥロ大統領の独裁体制が続く南米ベネズエラの民主化を求めているブラジルやコロンビアなど米州14カ国の「リマ・グループ」は4日、カナダ・オタワで緊急会合を開く。マドゥロ政権の反発が広がり、政情が不安定化しているベネズエラから周辺国に逃げた難民や移民への対応策などについて話し合う。

 14カ国のうちカナダ、ブラジル、アルゼンチン、コロンビアなど11カ国は、マドゥロ大統領の2期目就任を「正統性がない」として、反マドゥロ派で暫定大統領を宣言したグアイド国会議長を承認した。だが、メキシコなどは同調せず、マドゥロ政権と反マドゥロ派に対話を呼びかけており、会合で具体的な対策がまとまるかは不透明だ。

 ベネズエラでは医薬品や食料品が不足し、国連によると、2015年以降、300万人が国外に脱出した。グアイド氏は2日の反政府集会での演説で「コロンビアとブラジルから人道支援物資が届けられる予定だ」と明かした。会合ではこうした援助についても話し合われるとみられる。

 ベネズエラの人権団体によると、2日の反政府集会の逮捕者は3人で、死者はいなかった。最初の大規模反政府集会があった先月23日には35人が死亡、850人が逮捕された。反政府運動の急速な広がりに加え、国際的に関心が高まっているため、治安当局が強圧的な取り締まりを控えているとみられる。

 反マドゥロ派は12日にも反政府集会を開く予定だ。(サンパウロ=岡田玄)