【動画】問題の広がりに歯止めがかからない「毎月勤労統計」の不適切な調査を動画で解説
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寸評・寺本大蔵記者

与党、追及不足 「進次郎神話の限界だ」野党指摘

 厚生労働省による統計不正問題が席巻した4日の衆院予算委員会ですが、自民党の小泉進次郎・厚労部会長の問題への質問姿勢に、野党陣営からは「がっかりした」との声が上がりました。テレビ中継を通して、すぱっと切り込む「進次郎節」を期待していた国民もがっかりしたのではないでしょうか。

 小泉氏は当選4回ながら圧倒的な知名度で存在感を示し、将来の総理候補とも言われています。去年の通常国会では、参院議員の定数を6増やす改正公職選挙法に疑問を示すなど、「身内」でありながら政権への苦言も辞さない言動を取ってきました。国民人気が高いだけに、政権幹部はヒヤヒヤしてきたことでしょう。

 小泉氏は昨年9月の自民党総裁選で、安倍晋三首相と争った石破茂・元幹事長を支持し、安倍首相と距離を置いてきました。こうした経緯もあって、野党は「小泉氏が追及の側に立ってくれるのでは」と予算委での発言に期待していたのです。

 しかし、小泉氏は「これは与野党(の立場の違いは)ありませんから。この問題があったから、統計改革、厚労省改革も進んだということにつなげていくことが必要」などと述べ、厳しい追及ぶりは影を潜めました。

 それどころか、第三者でつくる特別監察委員会による検証に疑問符がついた点を挙げ、根本匠厚労相に「第三者性を強調し過ぎた点は反省すべきでは」と問い、根本氏が「反省」を口にする舞台をわざわざ演出してみせるなど、問題の幕引きを早くはかりたい政権側に立った質問姿勢が目立ちました。

 立憲民主党の辻元清美氏は「がっかりした。しっかり問うべきところを突っ込まない。進次郎神話の限界だと思う」と評しました。また、共産党の小池晃書記局長も「本質を突いていない。(不適切な調査をめぐり更迭された厚労省前政策統括官の)『大西さん、出てこい』と小泉進次郎氏がたんかを切ったら、拍手喝采だった」と追及の甘さを指摘しました。

 これでは政権幹部から総理候補の小泉氏への「アドバイス」でもあったのでは、と勘ぐってしまいます。同世代の一人として、今後の彼の政権との間合いに注目していきます。

17:00

衆院予算委終わる

 4日の衆院予算委員会が午後5時、終了した。午前9時に始まり、自民党、公明党、立憲民主党の計9人の委員が質問に立った。衆院予算委は5日も開かれる。

17:00

立憲・小川氏、自民・菅家政務官に「カレンダー配ってる」と追及

 この日の「最終バッター」は、立憲民主党3人目の質疑者となる小川淳也氏。長妻昭氏、大串博志氏に続いて「毎月勤労統計」の不正調査問題の追及にほとんどの質疑時間を割いたが、納得できる政府答弁は引き出せなかった。

 最終盤、環境・内閣府政務官を務める自民党の菅家一郎衆院議員が地元選挙区で自身の写真やカレンダーが印刷されたポスターを有権者に配っていた問題を追及。小川氏は「今どき、家庭にカレンダーを配って歩いているのは言語道断だ。カレンダーという有価物にあなたの写真を入れて配布するのは公選法違反だ。引責(辞任)する気はないのか」と問いただした。

 菅家氏は「政策・広報用のポスターで、希望者のみに渡してきた。国民の皆さまに誤解を与えている点は反省し、おわびしたい」と陳謝。引責辞任については「職責を全うしたい」と述べ、拒否した。

 小川氏は質問の締めくくりに、予算委員長の野田聖子氏(自民)に抗議の意味を込めてこんな「お願い」をした。

 「委員長、次回は必ず私どもが要求した参考人(である不適切な調査をめぐり更迭された厚労省の大西康之・前政策統括官)をこの場にお呼びいただくことを心からお願いします」

15:30

立憲・大串氏「『組織的隠蔽なかった』以外の結論出るか」やり直し調査で

 「やり直し調査で、組織的隠蔽(いんぺい)はなかったという以外の結論は出るのか」

 立憲民主党の大串博志氏は、厚生労働省による「毎月勤労統計」の不正調査問題をめぐり、特別監察委員会が先月22日に「組織的隠蔽はなかった」と結論付けた検証内容が覆るかどうかについて詰め寄った。

 同省は不正調査を組織的に隠蔽(いんぺい)したのか。「ここが肝だ」とする大串氏に対し、根本匠厚労相は「特別監察委員会のメンバーが直接、職員からさらなる聞き取りをしている。今、結論を私が言うのは控える」と答弁。そのうえで「ただ、職員が(不正調査の)事実を知りながら適切な対応を行う機会を逸したのは遺憾だ」と付け加えた。

 大串氏は、組織的隠蔽がなかったとした報告を一度撤回したほうがいいのではとも訴えたが、根本厚労相は「(やり直し調査の)結果を待ちたい」と述べるにとどまった。

15:00

共産・小池氏、麻生氏発言に「あきれた。言語道断だ」

 共産党の小池晃書記局長は4日午後の定例会見で、麻生太郎副総理兼財務相が「子どもを産まなかったほうが問題なんじゃないか」とした発言を衆院予算委員会で撤回したことについて、「あきれた。少子化の責任を女性に押しつけている。言語道断だ」と批判した。

 麻生氏は3日、福岡県であった自身の国政報告会で、少子高齢化問題に絡み「年を取ったやつが悪いみたいなことを言っている変なのがいっぱいいるが、それは間違い」とした上で、「子どもを産まなかったほうが問題なんじゃないか」と述べた。

 麻生氏は2014年12月の衆院選の応援演説でも、同様の発言をしており、小池氏は「麻生さんの辞書には反省という言葉はない。学習能力がない。本当に反省してほしい」と指摘した。

14:55

立憲・大串氏、麻生氏に「なにを笑っているんですか、大臣」 麻生氏は発言撤回

 立憲民主党の2番手、大串博志…

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