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 中国で2015年7月に人権派弁護士が一斉に摘発された「709事件」で、先月末に実刑判決を受けた北京の王全璋弁護士(42)の妻、李文足さん(33)が4日夜、夫が拘束されている天津で「年越し抗議」をした。拘束から一度も会えないまま4度目の春節(旧正月)を迎えた李さんは壁の中の夫に向かい、「早く帰ってきて」と訴えた。

 中国では春節を家族で祝い、華北や東北地方では「大みそか」にギョーザを作って食べるのが伝統だ。

 4日、自宅のある北京から天津に入った李さんは、一連の事件で摘発された他の弁護士仲間の妻らと一緒にギョーザを手作りし、拘置所前へ。ろうそくを手に歌をうたったり、声を上げたりして早期釈放を訴えた。裁判所や警察、検察にも行き、抗議する予定だ。

 警察や司法の姿勢を「弁護士への弾圧」と批判してきた李さんは取材に「一緒にギョーザは食べられなくても、近くで年を越したい。今年は夫が帰ってくる年にしたい」と話した。

 王氏は家族や家族が依頼した弁護人と会えない状態が続いていることから、否認を続けているとみられる。上訴すればさらに拘束が長引く可能性があり、健康や精神状態が心配されている。(天津=延与光貞)