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 戦後約70年間、多い場所で約250世帯が同じ住所だった岐阜市北部の住宅街に4日、新たな住居番号などが割り振られた。15年ほど前から緊急車両の到着の遅れや、配達物の誤配などを心配する声が上がっていた。

 この地域の住所は、約250世帯が「鷺山(さぎやま)1769の2」、約50世帯が「鷺山1768の5」。戦後、市が住宅不足を解消しようと河川敷だった土地を県から取得した際、住民の入居を優先し、住所の変更が手つかずになっていたという。市は2015年から自治会と協議し、登記は変えずに新住所を割り振ることにした。新たな住所は「鷺山南○番○号」となった。

 4日、地域の公民館近くで新しい住所を示す「住居表示街区案内板」の除幕式があり、柴橋正直市長は「平成から新しい時代に変わる前に、戦後の課題を解決できた」と話した。「1768の5」で生まれ、結婚後は「1769の2」で暮らす会社員の河村敏夫さん(69)は「父が倒れたときは、救急車が来られるかどうか心配で、家の外まで迎えに出た。これからはすぐ来てもらえるので安心」と喜んだ。(松浦祥子)