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 昨年9月に近畿地方を縦断した台風21号によって、大阪市内では瞬間的に毎秒60メートルを超す暴風が吹いたとする推計結果を、京都大の研究チームがまとめた。国際学術誌の電子版に6日、論文が掲載された。

 京都大防災研究所の竹見哲也准教授(気象学)らは、スーパーコンピューターを使って、高層ビルの形状などを踏まえた気流のシミュレーションを行った。

 御堂筋に沿った大阪市内の南北3キロ、東西2キロの範囲では、瞬間風速が最大で毎秒60メートルを超え、70メートルに迫る場所があったとの結果が出た。大阪管区気象台が記録した同市内の最大瞬間風速は47・4メートルだが、場所によってはそれを上回る強い風が吹いた可能性があるという。竹見准教授は「高層ビルの間や周囲の広場などでは、局所的に風が強まるリスクがある」と話す。(鈴木智之)