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 力のある球が捕手のミットに吸い込まれる。広島の大瀬良大地投手が5日、今季のキャンプで3度目のブルペンに入り、捕手を座らせて100球を投げた。内外角を厳しく突く姿からは、真のエースになるという気迫を感じた。

 「80球ぐらいで終わろうかなと思っていたけど、体の状態がよかったので、良いときに数をこなそうと思った」。佐々岡真司投手コーチは「さすが。下半身を使って投げ切れているからあれだけの球で、数を投げられるんだろう。全く心配がない」と大絶賛だ。

 昨季は最多勝と勝率1位のタイトルに輝き、リーグ3連覇の原動力になった。「今日は後半、疲れが出てからフォームにブレがあった。これから数をこなして同じフォーム、ボールの質にしたい」。必要以上に焦らず、冷静に自らを分析する。

 調整は首脳陣から一任されている。「より重いものを背負っているという感じ。責任と自覚を持って過ごさないといけない」。2年、3年と成績を残してこそ真に信頼される投手、との思いは強い。4連覇のカギを握る右腕に、今季も慢心はない。=日南(藤田絢子)