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 山形県米沢市の造り酒屋「小嶋総本店」が6日、基幹ブランドの日本酒「東光」を米国に初出荷した。純米大吟醸酒を中心に720ミリリットル入りの四合瓶3600本で、年間計1万2千本を輸出する計画。小嶋健市郎社長(38)は「米国は最大の市場。伝統ある高品質な日本酒を提供していきたい」と話した。

 同社は1597(慶長2)年創業の酒蔵。米国への出荷は、昨年5月に県内で開かれた品評会インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)がきっかけという。審査員の米国の業者との商談で、米国の歴史を超える伝統や、雪国で繊細な味わいの酒造りをしていることが評価された。

 初出荷したのは、酒米の山田錦を使った純米大吟醸と、県産酒米の出羽燦々(さんさん)を使った純米吟醸と純米大吟醸の3種。山田錦の純米大吟醸は四合瓶で5千円(税抜き、桐〈きり〉箱入り)で小売りされているが、米国では2~3倍の価格になるという。このため、高級レストランなどで提供される見込みだ。

 同社は、中国やドイツ、ロシアなど15カ国・地域に日本酒を輸出している。全売り上げの1割近くといい、将来は2~3割に増やしたい考え。小嶋社長は「日本酒の国内の消費量が落ちているが、世界各地で食の多様化が進んでいる。日本酒を世界で楽しんで飲まれるお酒の一つにしていきたい」と話している。(石井力)