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 「もう防ぎようがないのか」――。愛知県豊田市の養豚場で感染が確定した豚(とん)コレラ。最新の防疫対策が施された大規模養豚場での事態を受け、養豚農家らに衝撃が広がった。終息が見えず、農家は先行きを強く懸念している。

 「もし自分の豚舎で豚コレラが出たらおしまいだ。廃業するしかない」。愛知県田原市で養豚業を営む大河幹和さん(58)は、豚コレラの感染拡大に強い危機感を抱いている。

 温暖な渥美半島に位置する田原市では、県全体の3分の1に当たる10万頭余りの豚が飼育されている。大河さんは妻と二人三脚で、1千頭ほどの豚を育てる中規模農家。この道35年だ。

 昨年9月、岐阜県で26年ぶりに豚コレラの感染が確認されて以来、気をもんでいた。「ひょっとしたら岐阜から徐々に南下してくるかも……」。5日夜に懸念は現実になった。

 防疫対策も施してきたが、頼みの綱は国が中止しているワクチン接種だ、と思う。「もうここまで来たら打つしかない。この地方の人たちはそう考える人が多いと思う」と話す。

 一方、感染が確定した豊田市の養豚場は愛知県三河地方では比較的規模が大きい業者で、豊田市によると、密閉性が高い最新式の防疫対策を導入していたという。愛知県を訪れた小里泰弘・農水副大臣も「副知事から防疫措置を行ううえでも優秀な農家と聞いている」と紹介したほどだ。

 それだけに、養豚関係者には衝撃が広がった。豊田市の隣、みよし市の養豚業者の男性(57)は「管理が行き届いていたと思っていたが、やはりトラックや人の行き来があると防げないのか」と話した。

 感染が広がり続ける現状に、あきらめに似た声も出始めた。田原市の女性農家は「消毒を徹底するほか対策はない。防ぎようがないとすれば、先に殺処分した方がいいのかな……」と目に見えないウイルスとの戦いに不安な様子だった。

■仮に食べても安全「啓発根気よ…

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