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 たまには実写映画の話をしましょう。最近見て素晴らしかった3本をご紹介します。緊急通報指令室で1人の警官が電話の声だけを頼りに誘拐事件解決を図るサスペンス「THE GUILTY/ギルティ」(デンマーク映画、22日公開)。孤独と悲哀をまとったシャーロット・ランプリングをひたすら味わう、ただそれだけの「ともしび」(仏・伊・ベルギー合作、公開中)。ナチス占領下のパリを舞台にした豪勢な歴史大作ながら、1人の女性の心の複雑な揺らぎだけを念入りに追い続ける「あなたはまだ帰ってこない」(仏・ベルギー・スイス合作、22日公開)。見せない、明かさない語り口によって、観客を引き込み心を揺さぶる3作です。

 「ギルティ」は大胆な設定と技ありの脚本にシビれます。カメラは指令室から出ず、同僚らはちょっぴり映る程度で、画面はもっぱら主人公の中年男アスガーのアップ。とある通報を受けると、おびえた女の声がして様子がおかしい。近くに男がおり、走る車の中らしい。ピンと来た主人公は「誘拐ですか? お子さん相手に話しているフリをして、私の質問に答えて」。

 モニターには、かかってきた電話の番号、持ち主、おおまかな位置情報が表示されます。車の色、自宅の住所、男の名前……。途切れ途切れの会話から得たわずかな手がかりを基に、アスガーは矢継ぎ早に指示を出します。ターゲットとおぼしき車に近づく警官の怒鳴り声。小さな子がいる女性の自宅に踏み込んだ警官の「実況」。観客は主人公と共に、ジリジリしながら聴き入ることになります。やがてショッキングな事実が明かされ、主人公が図らずも犯してしまった大きな過ちにうちのめされ、さらに驚きのどんでん返しが……。いやあ、うまい!

 事件と並行して、アスガーの抱…

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