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きょうも傍聴席にいます。

 昨年11月、横浜市金沢区内の民家で、女性の遺体が見つかった。亡くなってから約10カ月間、遺体を放置していたとして死体遺棄の罪で起訴されたのは、女性を介護していた娘(50)。同居する父や兄にも、母の死を隠していた。なぜ、誰にも打ち明けられなかったのか。

 2月1日、横浜地裁で開かれた初公判。法廷の入り口で、一瞬傍聴席に目を泳がせた娘は、すぐにうつむいて入廷した。顔は青白く、ほおが少しこけていた。結った黒髪に交じる白いものが、くたびれた黒いトレーナーの上に目立った。着席するとうつむいたまま手をひざの上で重ね、視線を足元に落とした。

 起訴状などによると、娘は母が昨年1月下旬に死亡したのを知りながら、11月末まで放置したとされる。被告人質問では、母と娘の関係が焦点となった。弁護人の問いに対し、娘は絞り出すように、ぽつりぽつりと答え続けた。

 弁護人 「生前のお母さんとあなたの関係はどのようなものでしたか」

 娘 「何でも話し合える仲でした」

 弁護人 「どういう話をしましたか」

 娘 「テレビが好きだったので、ドラマを見たり、歌番組を見たり、一緒に歌ったり、その話をしたりしました」

 弁護人 「他に思い出はありますか」

 娘 「毎日一緒に買い物したり、鎌倉に出かけたり、散歩したりしました」

 弁護人 「子どものころの思い出はありますか」

 娘 「近所のデパートで、ぬいぐるみを買ってもらいました。その後、そのデパートのレストランで食事をしました」

 娘は高校を卒業して洋菓子店に就職した後、職を転々としながらも仕事を続けていた。しかし、2015年ごろに母が寝たきりになると、生活が一変した。

 弁護人 「3年前にお母さんが…

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