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 ようお参り、ようお参り――。名張に春の訪れを告げる蛭子神社(三重県名張市鍛冶町)の「八日戎(えびす)」が7日、始まった。福娘の明るい呼び声が響く境内には、縁起物の「吉兆(けっきょ)」を授かろうと人々が詰めかけ、にぎわった。

 300年以上続くとされる商売繁盛や家内安全を祈願するお祭り。福笹(ふくざさ)を使う他の神社と違い、名張独特の「吉兆」は名張川で採ったネコヤナギの枝に米俵や千両箱、小判、タイなどを模した飾りを付けたもの。

 今年の福娘を務めるのは名張高校3年の奥野まおさん(18)、市職員の森下亜季さん(21)、市臨時職員の小林花恋(かれん)さん(23)の3人。和服に法被をまとった福娘たちは、参拝を終えた人に笑顔で吉兆や熊手を手渡していた。奥野さんは「少し戸惑うこともあったが、地元の人と触れあえてやりがいを感じます」と話していた。

 かつて山の幸と海の幸の交換市が立った名残から、周辺にはハマグリを売る露天が並び、境内では七福神による舞いの奉納などもあった。7日は宵宮で、にぎわいは本宮の8日まで続く。(吉住琢二)