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 文化審議会は8日、「高森のにわか」(熊本県高森町)を「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択するよう文化庁長官に答申した。県内では12番目の国選択無形民俗文化財となる。

 にわかは近世の祭礼に伴い始まったとみられる芸能で、踊りのようなものもあるが、仮装して最後に「落ち」をつける寸劇的なものが多い。江戸や京都、大阪など都市部で演じられていたものが西日本を中心に広まり、各地で伝承されていたが、昭和以降は次々と継承が途絶えていった。

 高森のにわかは毎年夏(現在は8月のお盆の次の金・土曜)にある風鎮祭で、日用品などでつくる造り物と並ぶ呼び物。町教委によると、祭りは1752年、五穀豊穣(ほうじょう)を祈願するため始まったと言われる。かつては馬、今はトラックや人が引く移動舞台で化粧をした若者たちが町内を回りながら、商店街や民家の前でにわかを演じる。その年の話題をネタに掛け合いを展開し、最後は問答をダジャレのような掛けことばでしめくくる「落ち」が披露される。

 にわかで国選択無形民俗文化財…

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