大分)セイウチが「妊活」で鳥羽へ 価格高騰で国内繁殖

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寿柳聡
【動画】「妊活」のため、大分市から三重県鳥羽市に向かう雌のセイウチ「泉」
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 大分市の水族館「うみたまご」の雌セイウチが7日、「妊活」のため鳥羽水族館三重県鳥羽市)に旅立った。鳥羽の雄と3カ月ほど過ごして大分に戻り、妊娠していれば大分で子を産む。中国で水族館新設が続く影響でセイウチの取引価格が高騰して新たな個体が入手困難になっており、国内での繁殖の道を探る。

 出発した「泉」(13歳)は、2005年12月に雄の「温(あつし)」とロシアから輸入された。温が13年に死んでから、うみたまごのセイウチは雌の「みー」「ブブ」「泉」だけになった。鳥羽で同い年の雄「ポウ」とお見合いして繁殖を試みる。

 うみたまごによると、セイウチは国内9園館で計26頭飼育されている。賢い生き物で、愛敬たっぷりのパフォーマンスができる人気者だが、中国での水族館建設ラッシュを背景に10年ほど前から価格が高騰している。

 「かつては1頭数百万円だっ…

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