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 今月7~8日に京都市で開かれた関西財界セミナーで、参加した経済人たちから、関西にはコンサート用のアリーナが少ない点を指摘する声が上がった。外国人客で盛り上がる観光産業にもプラスになると語っている。

 ドリームインキュベータの山川隆義社長は、ちょうど良い規模のアリーナがないことで、「機会損失が起きている」。投資先の電子チケットサービス会社の会員データを分析した結果だという。

 最大5万人の京セラドーム大阪(大阪市)があるものの、それに次ぐ規模は、最大1万6千人の大坂城ホール(同)、同8千人のワールド記念ホール(神戸市)などしかない。京セラドームはプロ野球の本拠地で、コンサートに使える日も限られている。

 首都圏には3万7千人のさいたまスーパーアリーナ(さいたま市)や、2万人弱の横浜アリーナ(横浜市)などがある。現実にはここを埋めるぐらいの実力のアーティストが多いのだという。彼らが関西でコンサートを開く場合、無理してドームを選ぶか、規模を抑えて開催していると、山川社長は言う。

 ただ、経済人の多くは、より大きなものを求めがちだ。阪急電鉄の角和夫会長が、2025年大阪・関西万博の会場となる人工島「夢洲(ゆめしま)」に「最低5万人規模のアリーナが必要」だと強調した。「世界からアーティストを呼ぶには最低5万席のアリーナがいる」と述べた。(伊沢友之、中島嘉克)