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 静岡県立総合病院は8日、糖尿病の合併症である糖尿病性腎症を早期発見する検査で機器の設定にミスがあり、約2千人が実際より軽症と診断されていた可能性があると発表した。

 同院によると、ミスがあったのは糖尿病患者が腎症にかかっているか検査する「尿中微量アルブミン定量検査」。尿にアルブミンが多いと腎症にかかっている可能性が高いが、2013年1月1日~18年12月31日の約6年間、実際のアルブミン量の10分の1がカルテに記載され、診断に使われたという。

 現在の検査キットが使われ始めた13年に技師が単位の設定を間違え、そのまま使われ続けてきたという。6年間で4656人が検査を受け、うち2031人が軽症と診断された可能性があり、病状を確認するという。会見した田中一成院長は「検査結果への過信があった」と謝罪した。

 県立病院機構は同日、ミスに長期間気付かなかったとして同院検査技術室の男性技師長を戒告とし、田中院長と検査部長を訓告処分とした。(矢吹孝文)