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 大阪府は8日、23年前に開設されて長期間使われていない銀行口座が見つかった、と発表した。名義は当時の義務教育課の男性係長で、残額は550万8086円。府が調べたが、開設目的もお金の出どころも分からなかったという。

 府教育庁によると、口座は1996年6月に開設されていた。昨年10月、銀行から、長期間使われていない口座があると府に通知があり、発覚した。

 銀行に問い合わせたところ、最終取引から10年以上が経過した口座は取引データが消去される仕組みで、口座が何のためにつくられ、残っていた550万円がどうやって集められたのか、手がかりがなかった。

 義務教育課の多くの業務を引き継いでいる小中学校課が調べたが、当時の事業に関する資料も確認できなかった。名義人の当時の係長や退職した職員ら74人も、聞き取り調査に「覚えていない」「引き継がれていない」などと答えていて、真相はわからなかったという。

 550万円は今後、府の歳入として扱うという。酒井隆行教育長は「額が大きいので手を尽くしたいが、これ以上は難しい」と話した。(渡辺元史)