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 福井県小浜市遠敷(おにゅう)の市立遠敷小学校で9日、6年生の36人が地元で3月2日にある伝統行事「お水送り」で担ぐたいまつを作った。市東部の小学校統廃合で遠敷小は3月で閉校になるため、最後のたいまつ作りとなった。

 20年以上前から6年生が作業をしている。この日は体育館で保護者約30人も参加した。お水送り保存会メンバー3人の指導で、長さ2・7メートルある杉の板6枚にしばや杉の葉を乗せ、ろうを染み込ませた縄を巻き付けた竹の心棒を置いて、のり巻き作りの要領で3本を製作した。

 約1時間で完成すると、子どもたちは杉の板に「世界一のダンサー」などと願い事をフェルトペンで書き込んだ。その後体育館内を担いで歩いた。お水送りの日、6年生はこのたいまつを神宮寺から鵜(う)の瀬まで担ぐ。3月にある修学旅行では奈良を訪れ、東大寺二月堂のお水取り行事を見学する。

 「家族と一生幸せに暮らせますように」と願い事を書いた西風歌(ふうか)さん(12)は「みんなと一緒に作業したので達成感がありました。お水送りとお水取りの両方が体験できるのでうれしい」と話した。(菱山出)