平成ニッポン、何もしなかった閉塞 堺屋太一さんの憤り

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元週刊朝日副編集長・金子桂一

 堺屋太一さんとは、雑誌の一編集者としてつきあった。週刊朝日で「堺屋太一が見た 戦後ニッポン70年」という連載を担当することになったからだ。堺屋さんが傘寿(80歳)を迎える2015年中の書籍化を目指した。

 堺屋さんは1997(平成9)年、朝日新聞に小説「平成三十年」を連載している。雑誌の連載開始の2014年は平成26年で、「三十年」の背中がそろそろ見えてきたころだ。「思い入れのあるシーンから描きたい」ということで、ためらうことなく70年3月の大阪万博から描いた。

 みぞれが降り寒風吹く開会式について、堺屋さんは「この瞬間が一生の思い出、人生最初のハイライトだ」と書いている。

 連載は当初、ほぼ1年にあた…

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