「足を切る」と言われた男子 渡り廊下、大切な通学路に
上野創、写真は池田良
がんとともに 子どもたち
右手で松葉杖をつき、バンダナをした小学6年生の男の子が渡り廊下を行く。7日朝、聖路加(せいるか)国際病院(東京)の本館と旧館の2階を結ぶ連絡通路。ここは、子どもたちが毎日、都立墨東特別支援学校の「つばさ病院訪問教育」の教員にエスコートされ、小児病棟と学習室を往復する「通学路」でもある。
すたすた歩く彼の姿からは、左足のすねから下が義足とは分からない。骨肉腫との診断で昨年1月、別の病院で手術を受け、夏に退院したが再発。新たな検査などで別の肉腫と分かり、転院後に治療の効果が出てきたところだ。
「足を切る」と言われたときは、両親の方が取り乱した。「本人は落ち着いて自分なりに受け入れ、切り替えた。わが子ながら強くて驚く」と父親は話す。
手術後、リハビリに努めたの…
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