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 アフガニスタンのガニ大統領は反政府勢力タリバーンに対し、「政治事務所の開設を許可してもいい」と呼びかけた。アフガニスタン政府が反政府勢力に事務所開設を認めるのは異例。政府側から譲歩する姿勢を示すことで、現在は政府との交渉を拒んでいるタリバーンとの和平協議につなげる狙いとみられる。

 大統領府によると、ガニ氏は10日、東部ナンガルハル州で演説し、「(首都)カブールか(タリバーンの本拠・南部)カンダハル、もしくは(東部の要衝)ナンガルハルに、タリバーンが事務所を開く場所を提供する用意がある。安全も保証する」と語った。タリバーンが事務所を開設すれば、隣国パキスタンに潜伏する幹部が事務所を拠点に活動し、政府高官らと接触しやすくなる可能性がある。

 ガニ氏に批判的なアフガンの政治家は5、6両日、タリバーン幹部とモスクワで和平協議を開いた。親米のガニ氏は、タリバーンとの和平協議の枠組みから除外されることを危惧し、今回の発言につながった可能性もある。(アフガニスタン西部ヘラート=乗京真知)