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 政情不安が続く南米ベネズエラには、独裁色を強めるマドゥロ氏(56)と暫定大統領就任を宣言した反マドゥロ派のグアイド国会議長(35)の2人の「大統領」が存在します。どちらを支持するかで世界が二分されるなか、中東の地域大国トルコはマドゥロ氏支持を打ち出しました。一方、トルコが加盟する北大西洋条約機構(NATO)のほとんどはグアイド氏支持です。トルコにはどんな思惑があるのか。トルコ情勢に詳しい国際協力機構(JICA)トルコ事務所の近内みゆきさんに聞きました。(聞き手・軽部理人)

 ――グアイド氏が1月23日、暫定大統領への就任を宣言すると、トルコはいち早くマドゥロ氏支持を打ち出しました。なぜでしょうか。

 トルコのエルドアン大統領は、度々こう述べています。「選挙で選ばれた大統領(マドゥロ氏)を、外国政府が介入して権力から引きずり下ろすべきではない」と。

 記憶している方も多いと思いますが、トルコでは2016年7月、クーデター未遂事件が起きました。軍の一部が蜂起し、エルドアン氏を権力の座から追い落とそうとしたのです。以来、エルドアン氏は「あらゆるクーデターに反対する」と繰り返し、現在のトルコ外交の原則となっています。マドゥロ氏についても、昨年の大統領選で選ばれた正統な大統領だとして、支持しています。

 また、トルコでは歴史的に反米感情が強く、普段はいがみ合う与野党も「反米」では結束します。クーデター未遂事件についても、背後に米国がいたとする陰謀論を信じる人も目立ちます。トルコでは社会が不安定になる出来事が起きるたびに、「背後には米国が存在する」と主張されてきました。マドゥロ氏が非難する「米国の帝国主義」に共鳴しているトルコ人は多いようです。

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