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 日本語を学ぶ外国人に手作りの教材を提供している夫妻が呼びかけた日本語作文コンクールに、62の国と地域から6793点の作品が集まり、入賞者の65人が決まった。「日本」や「日本人」についての思いや意見を、言葉を学ぶ喜びをにじませながら表現した。

 元朝日新聞記者、大森和夫さん(78)と妻の弘子さん(78)が主催した。2人は30年前から私財を投じて日本語の教材を製作。2016年に教材をインターネットで公開すると、世界各地から感謝の声が届いた。そんな学生たちの思いを知りたいと、夫妻は1回目のコンクールを企画。同年末から17年春まで作品を募ったところ、予想を大きく超える54の国と地域から5141点が集まった。

 2回目の今回は「『日本』あるいは『日本人』に言いたいこと」がテーマで、応募の数は前回を大幅に上回った。

 1等賞はニコール・フェッラリオさん(イタリア)とアイエドゥン・エマヌエルさん(ベナン)の2人。日本の「多文化共生」をめぐる課題を書いたフェッラリオさんは、日本人は異文化への理解が不足していると指摘し、「『好奇心』を持って」と呼びかけた。日本留学中のエマヌエルさんは、日本語の「お疲れ様」という言葉に「相手を大事に思う気持ち」が表れているとし、留学を通してわがままだった自分が変わったと書いた。

 特別賞には、タイの盲学生クリトナイ・スウアイムさんが選ばれた。「私の会うことは話すこと」というスウアイムさんは高校で日本人から日本語を学び、彼らと話したり、書いたりする体験を通じて「世界が広くなった」と報告。まもなく高校を卒業するが、「たくさんの日本人と『話すこと』を楽しみに、これからも日本語をがんばります!」と記した。

 入賞者は、夫妻が運営するホームページ(http://www.nihonwosiru.jp/別ウインドウで開きます)で公表している。入賞作を収めた文集も今後、発刊する予定だ。

 2等賞の受賞者10人は以下の通り。(敬称略)ヘレン・リー(オーストラリア)、アンナ・ムロチェック(ポーランド)、オムカル・アコルカル(インド)、ヤラ・タンターウィ(エジプト)、ヴォロビヨワ・ガリーナ(キルギス)、スー・シャオチェン(アメリカ)、アイカ・マニックサリ(インドネシア)、雷雲恵(中国)、マヘルプル・ルヒナ(イラン)、王芸儒(中国)