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 千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さん(10)が死亡し、両親が傷害容疑で逮捕された事件で、心愛さんが父親からの暴力を訴えたアンケートのコピーが父親に渡った問題をめぐり、学校がアンケートの実施を父親に伝えたとする内容が市職員の日誌の記録に記載されていたことが12日、市への取材でわかった。学校は市の聞き取りに「伝えていない」と否定している。

 アンケートをめぐっては、市教育委員会が父親の要求に屈してコピーを渡したことで、虐待のリスクを高めた可能性が指摘されている。

 心愛さんは2017年11月6日、小学校でのいじめアンケートで暴力を訴えたことを機に、県柏児童相談所に12月27日まで一時保護された。18年1月12日、父の勇一郎(41)と母のなぎさ(32)の両容疑者、学校、市教委が今後の対応を話し合った際、勇一郎容疑者がアンケートの閲覧とコピーを渡すことを要求。15日に市教委がコピーを渡した。

 市はこれまで「父親がアンケートの存在を把握していたようで、閲覧と写しの提出を求めてきた。誰が父親に存在を知らせたのかはわからないが、学校ではない」と説明していた。

 だが、市児童家庭課の職員が書いた記録を確認したところ、18年1月16日に12日の話し合いに出席した市教委の担当者から聞いた話として「学校側が11月のいじめアンケートのことを父に話してしまい、父から閲覧及び写しを渡すよう求めがあった」との記載があった。

 市の聞き取りに市教委の担当者は「話した記憶がない」と否定したという。市は「記載の内容は会議前のやりとりで、誤りと判断している」としている。(上嶋紀雄)