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 東京電力は13日、福島第一原発2号機の原子炉内で、溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)を初めて装置で触る調査をした。格納容器底部にある小石状の複数のデブリとみられる塊を装置で持ち上げることができたという。デブリの硬さや線量の強さを確認し、2021年から本格的に始めるデブリの取り出し作業のための装置や保管容器の開発につなげる。

 調査は13日朝から約8時間かけて実施。原子炉格納容器の側面に開いた穴から、作業員が伸縮式の棒状の装置(最大15メートル)を炉内に挿入。原子炉建屋から少し離れた別の建物から遠隔操作で装置を動かし、格納容器の底までつり下ろした。装置の先端には、ゲームセンターのクレーンゲームのアームのような器具(長さ3センチ)や線量計、カメラが搭載されている。直径8センチ、重さ2キロまでの塊を持ち上げることができる。

 調査したのは、格納容器底部の50センチ四方ほどの一角。底にある6カ所でデブリをつまんだところ、5カ所で直径1~8センチの小石状の塊や構造物を持ち上げることが出来た。粘土状に見えるデブリは持ち上げられなかった。床面に固着しているとみられる。原子炉直下に事故前からある作業用足場でも、複数のデブリに接触したという。装置は回収し、デブリは外には出していないという。一連の様子を撮影し、放射線量や温度などのデータと合わせてデブリの性質を解明する。

 2号機では、17年の予備調査で、原子炉下部にある作業用足場に溶け落ちたデブリとみられる跡が見つかった。詳しく調べようとロボットを炉内に投入したが、故障してたどり着けなかった。昨年の調査では棒状の装置を採用し、炉内の撮影に成功した。

 国と東電の計画では、21年に1~3号機のいずれかで、デブリの本格的な取り出しを始める。その準備の一環として、2号機で19年度後半にも少量のデブリを取り出す予定。(川原千夏子)