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 タイの選挙管理委員会は13日、3月の総選挙に向けてウボンラット王女を首相候補に擁立しようとしたタクシン元首相派の「タイ国家維持党」について、憲法裁判所に解党を申し立てた。解党されれば、タクシン派は選挙戦で大きな打撃を受けることになる。

 同党を巡っては反タクシン派などが、選挙活動への王室の利用を禁じた選挙法に違反しているなどとして解党を要求。選管は、立憲君主制に敵対的な行為があったと認め、憲法裁に解党についての判断を求めた。

 タクシン派には「タイ貢献党」という主要政党があるが、大政党に不利な今回の選挙制度に対応するため、姉妹政党の国家維持党に勢力を分散。候補者調整もして戦う戦略をとっていた。選挙前に解党されれば、国家維持党の候補者らは資格を失うことになり、政権奪還を目指すタクシン派には大きな痛手となる。

 王女の擁立は、選挙戦を有利に運ぶための戦略だったが、政界筋は「本当に解党されればタクシン派はかなりの苦戦を強いられる。妙手だと思っていた王女の擁立が、逆に危機を招く結果になる」と話す。国家維持党は13日、選管の手続きに異議を申し立てる文書を憲法裁に提出した。

 今後の焦点は憲法裁の判断に移…

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