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 プロ野球の春季キャンプで中日の松坂がファンに右腕を引かれて痛める事態が起きた。サインの転売など選手の思いを踏みにじる迷惑行為も散見する。ファンサービスのあり方を巡り、現場は頭を悩ませている。(山下弘展、鷹見正之)

 中日の松坂は12日に右肩の炎症と診断され、当面はノースロー調整が続く。開幕ローテーション入りも厳しい状況になった。

 右肩痛から復活した昨季は6勝を挙げ、カムバック賞を受賞。そんな右腕を見ようと、1軍キャンプ地の沖縄・北谷には連日、多くのファンが詰めかけていた。選手が移動する際、ファンを仕切る動線があいまいな部分もあり、ファンが押し合う中、選手が移動する場面も見られた。

 選手との接触のしやすさは中日キャンプの売りの一つ。松坂も率先してサインしていただけに、与田監督は「不慮の事故。防止策を考えないといけないが、ファンと一切接触禁止というのも出来ない」とジレンマを打ち明けた。右腕を引かれた時の詳細は明らかになっていないが、選手の安全確保は十分だったか。急きょ動線の一部を広げたが、手探りの状態だ。

 一方、人気球団のソフトバンクなどは三角コーンなどで動線を明確に仕切り、ファンと選手が混在しないよう対策を取っている。

日本ハムも苦心

 「ファンサービス・ファースト(第一)」を活動指針に掲げる日本ハムも、ファンとの距離に苦心する。千葉県鎌ケ谷市にある2軍の練習拠点は球場、室内練習場と選手寮が隣接。寮の敷地内は関係者と報道陣以外立ち入り禁止だが、球場から寮へ向かう動線でファンは選手とふれあえる。

 だが、昨年1月の新人合同自主…

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